デザイン案

 自費出版の過程で、出版社からデザイン案が送られてくると、いよいよ製本への移行が見えてきます。逸る気持ちの中で、冷静にデザイン案を比較検討することになります。ラフ案は一般に、数個用意されています。プロのデザイナーが考案したものですから、どれを選んでも問題は無いでしょうが、自分にとって一番しっくりくるものを選びましょう。迷う時は、担当者に相談しても構いませんし、身近な人に頼んで一緒に考えてもらうのも悪くありません。但し、出版社の社員以外の人にお願いする時、原稿を見せることは禁物です。商業出版と同様に、出版前の原稿を第3者に見せることは許されていません。
 ところで、ラフ案は複数手元に届くわけですから、採用されなかった案をお蔵入りにするのは勿体無いとも言えます。基本は出版社に返送することになるのですが、出版社の許可があれば、コピーを手元に残すことをお勧めします。また、同じ出版社から続編を出版する予定がある場合、残りのラフ案を転用することも考えられます。いずれにしても出版社の許可が必要ですが、遠慮なく相談してみましょう。但し、許可が下りたからといって、管理が杜撰な状態でコピーを作成するのは止めましょう。出版社に著作権があるわけですから、万一第3者の手に渡れば、大変な問題に発展する可能性もあります。
 さて、無事印刷され、製本が終われば、いよいよ完成品が手元に届けられます。著者として舞い上がる瞬間ですが、自費出版は販売までがサービスですから、最終的に書店に陳列してもらう必要があります。具体的には、出版社が代行して、書店と交渉することになります。書店はなるべく売れる本を置きたいものですが、中には自費出版に理解を示すお店もあるので、諦めないで交渉します。

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