ランキングの見方

インターネット書店に掲載されるランキングは、市場調査の際に最も注目すべき情報の一つです。しかしランキングを適切に読解しない限り、優れた販売戦略を生み出すことはできないでしょう。一番よく見られる「下手な」読み取り方は、短期間の動向しか確認しないというものです。インターネット書店のランキングは、短時間の内に乱高下しています。ですから正確な販売動向を知るためには、相当程度チェックし続けなければなりません。その末に、ようやく判断に資するデータが得られるのです。では時間を掛けて得られた数字から分かることは何でしょうか。これまでの傾向からして、次のように考えることが出来るでしょう。

 まず1万位以内に長期間ランキングしているような書籍は、ヒット作と考えてよいでしょう。例えば5千位前後を維持し続ければ、月に250部くらいは売れていると推定できます。次に5万位以内にランキングされる書籍ですが、こちらもヒット作に準じる傑作だと見做せます。満足してよいでしょう。そして20万位以内の書籍については、まずまずの売れ行きと言えます。これより下位の書籍となると、利益を度外視しない限り、出版すべきでなかったと評価できます。

 さて、狙いを定めたジャンルの中で売れていると判断できる本をランキング順に抽出し、それらと、自分がこれから執筆するであろう本との競争を、客観的に予測しなければなりません。書き手としての経験が豊富な人、マーケティングに詳しい人であれば、まず真っ向勝負を挑むのか、それとも回避するのかを選択します。全く新しい視座を提示することが出来る場合、又はベストセラーを補完する内容である場合、真っ向勝負しても勝機はありますが、そうでなければ回避するべきなのは言うまでもありません。

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