文章の上手い下手でなく、内容重視である出版社の人に「魅力的だ」と感じてもらえる企画とは一体どう言ったものでしょう。政治的な内容や、世界的な流行、はたまたマニアックな企画でしょうか?
答えは、どれも間違いではないと言えるでしょう。言ってしまえばコンテンツやジャンルはなんでも良いのではないでしょうか。
大切なのは、実体験に裏打ちされた企画であるということなのではないでしょうか。または、体験まではしていなくても、実証を得られる内容であるならば良いでしょう。
つまり自費出版においては、妄想や計算と言ったように頭の中で想像し、構築した企画というものではなく、執筆者の体験にもとづいた企画であるということが大切でしょう。想像力だけで構築した企画というものは、実体験に基づいて構築された企画と比べ、圧倒的に説得力がないと言えるのではないでしょうか。
更には、何となく「それっぽく」差別化をはかってみたり、売れたいという一心で無理矢理対象の読者層を広げてみたりするならば、説得力どころか、胡散臭い企画になってしまうのではないでしょうか。実体験に裏打ちされた企画であれば、それは現実で起きた事である時点で説得力を持っており、そのような力のある企画であれば、特別な経験でなくても本として出版できる可能性があると言えるでしょう。
もちろん、一般の人にはなかなか体験できないコンテンツであればあるほど出版されやすいという事実は否めないでしょう。しかし、企画を立てる時は、自信を大きく見せようとせず、実体験の中からコンテンツを選択する事が望ましいと言えるのではないでしょうか。心から「語れる」コンテンツを選ぶ事が、自費出版への近道と言えるでしょう。